訪問看護に機動力が求められるワケ~ターミナル
アラジンケアに「機動力」が求められる、もうひとつの重要なケースにターミナルケアがあります。
特に入院中の方が自宅での看取りを希望される場合は、一刻の猶予も許されません。
ご家族も心の準備ができていないことがほとんどですし、自宅も大慌てで受け入れ準備を進めなければなりません。
人ひとりが死んでいく過程を見届けるということだけでも大変なのですが、加えて医療行為が必要になってくると、ご家族はパニック状態です。
在宅医や保険の訪問看護ステーションが入ってくれるにせよ、24時間のほとんどの時間はご家族がつきっきりで対応しなければなりません。
そのため、ご本人が自宅に帰ることを希望されても、ご家族が対応しきれないと判断してあきらめるケースも多いようです。
アラジンケアなら24時間、ご家族に代わって看護をすることもできますから、ご家族はとにかく看取ることに集中していただけます。
がんのターミナルの場合、痰の吸引、在宅酸素、点滴、医療用麻薬など、管理する医療機器や医療行為がたくさんあり、これらを病院から全て引き継がなくてはなりません。
在宅医、保険の訪問看護ステーションなどと連携して、自宅の環境を大急ぎで整え、安全に退院して、在宅療養に引き継いでいくのです。
こんなに大変なのだから、あらかじめご本人のリビングウィルを確認しておけばいい、最期をどこで迎えたいのか確認しておけばいいと思うのは、看取りがどういうプロセスなのかを何度も経験している医療者側の言い分でしょう。
病院というのは24時間体制で医師、看護師などの医療者が常駐しており、ナースコールを押せば看護師が来てくれる安心感があります。
しかし、いよいよ自分の死期を感じ取ったとき、病院ではなく慣れ親しんだ自宅に戻りたいと思うのではないでしょうか。
だから、自宅での看取りをサポートするというのは、常に時間との勝負であり、「機動力」を求められるのです。